【氷炭(ヒョウタン)は器(うつわ)を同じくして久(ひさ)しからず。】と読みまして、氷と炭火とは同じ器に入れたままでは長くは持たない、という意味です。
短くして【氷炭相い容(い)れず。】で流通しているようです。
出典は『韓非子』顯學(ケンガク)第五十です。
夫氷炭不同器而久。
夫(そ)れ氷炭は器を同じくして久しからず
そもそも、氷と炭火とは同じ器に入れたままでは長くは持たないし
寒暑不兼時而至。
寒暑は時を兼ねて至らず。
寒さと暑さとは同時にやってくることはない。
ということで、氷と炭火は仲のよくない関係で表現されていますが、
『淮南子』説山訓では、氷と炭火は愛し合う仲になっています。
天下莫相憎於膠漆、
天下に膠漆より相憎むもの莫(な)くして、
この世の中に膠(にかわ)と漆(うるし)ほど憎み合っているものはなく、
而莫相愛於氷炭。
氷炭より相愛するもの莫し。
氷と炭火ほどに愛し合っているものはない。
膠漆相賊、
膠漆は相(あい)賊(そこな)ひ、
膠と漆とは(くっついても融合することなく)互いに相手を損ない合い。
氷炭相息也。
氷炭は相(あい)息(いこ)ふ。
氷と炭火とは(一緒になれば、氷は水となり、炭火はもとの炭となって)、
互いにその本来の姿に落ち着く。






























