【滿(マン)を持(ジ)す。】と読みまして、弓を十分に引き絞って、まだ放たずにいる状態を表す言葉です。そこから、十分準備をして、好機の到来を待つことを言います。
出典は『史記』越王勾踐世家第十一です。
越王勾踐(コウセン)は名臣范蠡(ハンレイ)の諫言を聞かずに、呉に出兵して、大敗し、会稽山に追い込まれてしまいました。
越王勾踐は范蠡に言いました
「卿の意見を聞かなかったために、このようなことになってしまった。どうしたらよいであろうか」
范蠡が答えました
持滿者與天、
満(み)ちたるを持(たも)つ者は天と與(とも)にし、
充実している状態を保ち続ける者には、天の助けがあり、
定傾者與人、
傾(かたむ)けるを定(さだ)むる者は人と與(とも)にし、
危急を安定させる者は、人の助けがあり、
節事者以地。
事を節(セッ)する者は地と以(とも)にす。
節約して事を治めるものは、地の助けがあります
范蠡は、呉王に降伏するように諭しました。
許された越王勾踐は、肝を嘗め復讐を誓い、21年の後に呉を亡ぼしました。






























