【今の人は、専(もっぱ)ら念(おも)い無きを求む。】と読みまして、近頃の人達は、無念になることを一生懸命求めている、という意味です。今から400年ほど前のお話です
出典は『菜根譚』後集81条です。
今人専求無念。
今の人は、専ら念い無きを求む。
近頃の人達は無念になることを一生懸命求めている。
而念終不可無。
而(しか)も終(つい)に無(なく)すべからず。
だけれども、念というものは結局失くしてしまうことはできない。
只是前念不滞、
只(ただ)是(これ)前念(ぜんねん)滞(とどこお)らず、
ただ、過去の思いをとどめておかずに流し去り
後念不迎、
後念(ごねん)迎(むか)えず、
未来の思いをこちらからあえて迎え求めようとせず、
但将現在的随縁、打発得去、
但(ただ)現在、の随縁(ズイエン)を将(もっ)て打発(タハツ)し得(え)去(さ)らば、
ただ現在、因縁に従って起こっていることを、
そのまま留めておかずに送り出してしまうことができたなら
自然漸漸入無。
自然(ジネン)に漸々(ゼンゼン)無(ム)に入(い)らん。
おのずからだんだんに、無の境地に入ることだろう。






























