【意(イ)の存(ソン)する所(ところ)、便(すなわ)ち禍福(カフク)と爲(な)る。】と読みまして、心の持ち方いかんによって、人は不幸にもなれば幸福にもなる、という意味です。
出典は『三國志』蜀志、許靖傳です。
後漢の許靖(キョセイ)が曹操に送った書の中の言葉です。
足下拠爵高之任、
足下は爵高の任に拠り、
(現在天下に於いて)あなたは高い地位にあり、
当責重之地、
責重の地に当たる、
重い責任を担う立場にいる。
言出於口、
言、口より出でて、
(その地位にいるからこそ、)口から出た言葉は
即爲賞罰、
即ち賞罰と爲る、
すぐに賞罰となり、
意之所存、
意の存する所、
心の中で思ったことがそのまま
便爲禍福。
便ち禍福と爲る。
(人々の)幸福や不幸となって現れる(それほど影響力が大きい)のです。






























