【悪(アク)は陰(イン)を忌(い)み、善(ゼン)は陽(ヨウ)を忌む。】と読みまして、悪事は人目に付かないことを嫌い、善行は人目に付くことを嫌う、という意味です。
出典は『菜根譚』前集139条です。
悪忌陰、善忌陽。
悪は陰を忌み、善は陽を忌む。
悪いことは人目に付かないことを嫌い、善い行いは人目に付くことを嫌う。
故悪之顕者禍浅、
故に、悪の顕(あら)われたる者は、禍(わざわい)浅くして、
故に、表面にあらわれた悪いことは、わざわいの根はあさいが、
而陰者禍深。
隠(かく)れたる者は、禍(わざわい)深(ふか)し。
かくれた悪いことは、その禍いの根も深く大きい。
善之顕者功小、
善(ぜん)の顕(あら)われたる者は、功(コウ)小(ショウ)にして、
また、表面にあらわれた善い行いは、それによって起こる結果は小さいが、
而陰者功大。
隠(かくれ)たる者(もの)は功(コウ)大(ダイ)なり。
かくれた善い行いは、その善い結果も大きい。






























