【尚(ねが)わくは屋漏(オクロウ)に恥じざれ。】と読みまして、部屋の奥にいても、人に見られて恥ずかしいような態度はしない、という意味です。
出典は『中庸』三十三章です。
詩云、
詩に云う、
詩経に言う
相在爾室、
爾の室に在(あ)るを相(み)るに、
おまえの奥座敷にいるのを見るに
尚不愧于屋漏
尚わくは屋漏に愧じざれ
どうか屋漏にいても心に愧じることがないようにしてほしい、と
故君子不動而敬
故に君子は動かずして而(しか)も敬せられ
だから君子は、まだ行動せずとも敬い慎み、
不言而信
言(ものい)わずして而も信ぜらる。
まだ発言せずとも信義をまもる。