【終(おわり)を愼(つつし)むこと始(はじめ)の于(ごと)くせよ。】と読みまして、終を全うしようと思うならば、始から慎んでやらなければならない、という意味です。
出典は『書經』太甲下です。
殷の湯王の後を継いだ、太甲に訓えた伊尹の言葉の一部です。
若升高必自下、
高きに升(のぼ)るに必ず下(ひく)き自(よ)りするが若(ごと)くし、
高い所に登のに、必ず低い所から始めるのと同じようにし、
若陟遐必自邇。
遐(とほ)きに陟(のぼ)るに必ず邇(ちか)き自りするが若くす。
遠い所に登るのに、必ず近い所から始めるのと同じようにしなければなりません。
無輕民事、
民の事を輕んずる無く、
人民の労役の仕事を、軽々しく扱うことがあってはいけません、
惟難、
惟(こ)れ難(ナン)んじ、
つらいことだと考えなさい。
無安厥位、
厥(そ)の位に安んずる無く、
天子の位に、のんびり安んずることがあってはいけません。
惟危。
惟れ危(あや)ぶめ。
危ういことだと考えなさい。
愼終于始。
終を愼むこと始の于くせよ。
終を全うしようと思うならば、始から慎んでやらなければならない、