【情に従って情を制し、欲に達して欲を遏(とど)む。】と読みまして、情に従ってもほどよく制しなければならない、欲はある程度達したら限度を見計らって抑える必要がある、という意味です。
出典は『言志録』 68条です。
循情而制情、
情に循って情を制し、
(誰でも情の起こるままに行動すると弊害を生ずるから)
情に従ってもほどよく制しなければならない、
達欲而遏欲。
欲を達して欲を遏(とど)む。
また、欲はある程度達したら限度を見計らって抑える必要がある。
是礼之妙用。
是れ礼の妙用なり。
(こうして初めて、社会的生活がうまく行くのである)
すなわちこれが礼儀を上手に用いる、ということである。