【時(とき)に安(やす)んじて順(ジュン)に處(お)れば、哀樂(アイラク)も入(い)る能(あた)わず。】と読みまして、時のままに身を任せ、自然の流れに従って生きるなら、悲しみや喜びの感情も入ってこれないはずだ、という意味です。
出典は『荘子』養生主篇第三です。
安時而處順、
時に安んじて順に處れば、
時のままに身を任せ、自然の流れに従って生きるなら、
哀樂不能入也。
哀樂も入る能わず。
悲しみや喜びの感情も入ってこれないはずだ。
(だから、悲しみ喜びに心を乱されることはない。)
古者謂是帝之縣解。
古者(いにしえ)は是れを帝の縣解(ケンカイ)と謂えり。
昔の人は、これを帝による束縛からの解放と呼んだのだ。