【寡(すくな)ければ則(すなわ)ち必ず爭(あらそ)う。】と読みまして、すべて物資が少なくなると、そこから人の争いが起こるものだ、という意味です。
出典は『荀子』富國篇です。
天下害生縱欲。
天下の害は縱欲(ショウヨク)より生ず。
天下の災害は、人間が欲をほしいままにすることから生ずるのである。
欲惡同物、
欲(ヨク)・惡(オ)、物を同じくすれば、
同じものに対して人間が欲求したり嫌悪したりするならば、
欲多而物寡。
欲多くして物寡(すくな)し。
欲求が多くて、それに対する物が不足することになる。
寡則必爭矣。
寡ければ則ち必ず爭う。
物が不足だと必ず争う結果になる。