【學(ガク)を曲げて以て世に阿(おもね)る無(な)かれ。】と読みまして、自分の学説を曲げて世におもねってはなりませんぞ、という意味です。前漢の学者、轅固生(エンコセイ)が、後任の公孫弘(コウソンコウ)に云った言葉です。【曲学阿世(キョクガクアセイ)】で知られています。
出典は『史記』儒林列傳第六十一です。
固曰、
固曰く、
轅固生が言いました
公孫子、
公孫子、
公孫先生、
務正學以言。
正學を務めて以て言へ。
正当な学説にもとづいて発言するようにしなさい。
無曲學以阿世。
学を曲げて以て世に阿ること無かれ、と。
自分の学説を曲げて世におもねってはなりませんぞ。