【色(いろ)には温(オン)を思(おも)う。】と読みまして、(人に接する場合に大事なことの一つは)顔色や態度をできるだけ穏やかに保つようにすることである、という意味です。
出典は『論語』季氏第十六です。
君子、いわゆる教養人は、九つの思うところがある、と孔子は言ってます。そのうちの一つです。
孔子曰、君子有九思。
孔子日く、君子に九思有り。
視思明、
視るには明を思い、
聴思聡、
聴くには聡を思い、
色思温、
色には温を思い、
顔色や態度をできるだけ穏やかに保つようにすることである、
貌思恭、
貌には恭を思い、
言思忠、
言には忠を思い、
事思敬、
事には敬を思い、
疑思問、忿思難、見得思義。
疑わしきには問を思い、忿には難を思い、得るを見ては義を思う。