東日本大震災などからの復興を願うチャリティー「第2回高松山祈りのコンサートin高松山観音寺」は４日、本宮市糠沢の同寺で開かれ、多芸な出演者が歌や踊りを披露した。
　矢島義謙住職は法話の中で、「（人を）かわいそうと思うだけでなく、行動しなければいけない。他人の考えに惑わされずに信念を持って進もう」と述べた。境内には３１１個の竹灯ろうが灯（とも）され、震災で亡くなった犠牲者らの霊を弔った。
　野外会場では、女性で編成する高松山権現太鼓演奏や御詠歌舞踊奉納があり、地元の演歌歌手桑名歩美さんの歌や埼玉県の姉弟ユニット・ ソウルマーニのオリジナル曲も披露。世界一の口笛奏者柴田晶子さんが「カルメン幻想曲」を演奏したほか、郡山市のソプラノ歌手橋本妙子さんは「私のお父さん」などを歌い、観客を楽しませた。
　NHKの朝の連続ドラマ「ちりとてしゃん」のモデル露の團姫（つゆのまるこ）さんの落語「一隅を照らす」もあり、会場を訪れた人たちは機知に富んだ愉快な話に大笑いし、仏教落語を楽しんだ。
　鎮魂の願いをこめた打ち上げ花火で幕を閉じた。