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ポーランド・ナウ

マルさん(通訳業)リポート       №9

 沢山の方がポーランドの教育制度に御興味があるようなので、今回はそういうことについて詳しく書きたいと思います。御存知かもしれませんが、1773年に結成されたポーランド・リトアニア共和国(昔は、ポーランドとリトアニアが一国になっていました)の国民教育委員会は、歴史上初めての教育省といわれています。現在の教育制度は1999年9月から効力を持ちました。日本と同じような制度になり6・3・3制です。それ以前は異なっていました。私はもう「昔の人間」ですから、古いシステムで勉強していました。私が教育を受けた当時は、小学校が8年間と、中学校が3種類の3、4、5年間の教育期間でした。3年間の学校は職業中学校、4年間はリセ、5年間は技術中学校という分け方でした。
 
 義務教育は6歳から18歳までですが小学校と中学校だけは義務機関というのであります。6歳のときは0(ゼロ)クラスに入ります。ゼロ・クラスは、幼稚園にもありますし、小学校(初等学校)にもあります。どこで通うか自分で選べます。ゼロ・クラスを卒業すると、1年生になります。6年生の終わりごろ(4月か5月中)、卒業テストに合格しないといけません。因みに、幼稚園は3歳からです。去年の9月に、5歳になった子供たちは幼稚園に通わないといけない法律ができました。余談ですが、ポーランドの授業は、8時から始まります。7時半からの学校もまれにありますが、どちらにしても日本と比べると少し早いですね。
  13歳で中学校(「ギムナジウム」)に入ります。3年生の4月に、卒業試験を受けないといけません。試験の成績は高等学校に入る時にとても大事です。
 高等学校は、普通は3年間で、リセといいます。フランスのリセみたいなものです。しかし、4年間の技術高校も、2、3年間の職業高校もできています。そしてもしも、2,3年間の職業高校の後勉強を続けたかったら、2年間のリセ、または3年間の技術高校に入学できます。高校の卒業試験が一番大事です。そういう試験を受けなくてもいいですが、受けて合格しないと大学入学は、できません。試験は「Matura」マトゥラといいます。ラテン語からできた名で、意味は「成熟した」というのです。その試験に受かりますと、人間が大人になるという意味です。
 それとは別に身体障がい者と知的障がい者用の小・中・高校もあります。高等学校を(卒業試験有無)出てから、2年間か2年半の学校(短期大学のようなものです)にも入れます。
  ポーランドの大学は5年間で、医科大学だけは6年間です。専門によって、もっとかかることもあります。5年生になってから、修士論文を書き始めますが、たくさん調べないといけない時には、一年間以上かかります。修士論文関連試験に合格して初めて、大学卒になります。
 成績ですが、1991年までは、5から2まででした。2は一番悪くて、全成績を合計して、学年度末にそういうのをとってしまうと留年となり、また、特別委員会の前で、特別試験に合格した時には、上のクラスに進むこともできました。
 今の評価システムは5から1までです。6も用いますが、本当に特別なときだけです。そして、1が一番悪い成績です。成績にはプラス、マイナス、ダブル・マイナスをつけたりします。例:5+、5、5-、5=、4+、4、4-、4=、3+、3,3-、3=、2+、2.ダブル・マイナスはめったにつけないのです。学生の態度の評価もありまして、6段階です。小学校の1・2・3年生のうちは、成績を付けられません。評価は先生が言葉で表します。
 
 新学期は9月1日に始まります。就業式は6月20日ごろの金曜日です。そのあとは、夏休みに入ります。長いでしょうかね。
  そして、もう一つのことを御紹介したほうがいいでしょう。各学校の卒業前、2月の間に(小学校は5月か6月)卒業舞踏会に参加します。生徒はお洒落して、女の子は綺麗なドレス、男の子は背広を着ます。先生方もお洒落して参加します。そして舞踏会の始めに、ポーランド起源のダンス、ポロネーズを踊ります。これは伝統です。ポロネーズとは、フランス語で「ポーランド風」の意味で、ポーランドの大事なダンス・イベントは必ずポロネーズで始まります。ポロネーズは「国民舞踊」になっています。舞踏会では、自分の子がポロネーズを踊るのを見て感動して泣く親の姿をよく見かけます。ポロネーズの後は普通のディスコとなり親たちが用意してくれた立派な食事会となります。
 今回は長いお話しで、退屈なさったかも知れません。これからも色々なことについて書きます。
 宜く!!!!!!!!!です。
 
 ☆フォトギャラリーに関連写真掲載
    http://www.fukushima-net.com/sites/glist/9/page:3

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