「東日本大震災復興支援コンサートin郡山市立美術館」が６日、同美術館で行われ、吉澤実さんと永田平八さんが、様々な笛とリュートで心温まる演奏を披露した。
　吉澤さんはNHKテレビ「ふえはうたう」「趣味悠々」などでおなじみのリコーダー奏者。リュート奏者の永田さんは、演劇やミュージカルなど劇音楽の分野で活躍。
　今回のデュオコンサートは、震災で沈んだ心を音楽で癒してもらおうと郡山市教育委員会が主催した。吉澤さんと永田さんは、ボランティアで出演した。
　照明を抑えた幻想的な雰囲気の中、「グリーンスリーブス」「ソナタヘ長調」「イギリスのナイチンゲール」など２０曲を演奏。
　会場には小学生から大人まで幅広い層の聴衆が訪れ、心温まる懐かしいリコーダーの調べと優しいリュートの音色に、静かに耳を傾けていた。
　吉澤さんは、リコーダーのほかにフルートや石笛など２０種類以上の笛を持参。演奏の合間に、それらの笛の特徴や起源について、ユーモアを交えながら解説した。紹介された笛のなかには、パンパイプやクルムホルンなど、普段あまり目にすることの無い珍しい楽器もあり、訪れた人たちは、興味深げに見入っていた。
　最後は二人の演奏にあわせて参加者が「故郷」を合唱し、感動のうちにコンサートを閉じた。
 
　【写真㊤：リコーダー奏者の吉澤さん㊧とリュート奏者の永田さん】