郡山市の富田幼稚園（鈴木隆園長）は、本年度の県私立幼稚園教育研究奨励賞で栄誉ある県全私立幼稚園協会賞を受賞した。保育者の連携を生かした実践と研究活動が高く評価され、同協会賞を受けた４つの幼稚園の中でも最高位として表彰された。関係者は「子どものために真剣に取り組んでいることが評価を受けて大変うれしい」と喜びを話している。
　２６日、福島市で開かれた県全私立幼稚園協会の中堅教員研修会の席上、橋本佳奈子、野口裕子両教諭が表彰を受けた。
　富田幼稚園は１９６６（昭和４１）年に設立され、以来、情操教育などに力を入れ、幼稚園教育を進めてきた。
　今回、受賞対象となったのが「保育者による連携を生かした保育教育と評価」をテーマにした研究と発表。同幼稚園では「日ごろから心掛け実践してきたきめ細やかな保育のあり方をまとめた」と話しており、こうした熱心で地道な活動が実を結び、高い評価につながった。
　同幼稚園を運営する宮沢学園の宮沢キヨ子理事長は「先生方はいろいろな角度から熱心に子どもたちを見守り、子どもたちは、その安心感の中で伸び伸び成長している。これからも一人ひとりを大切にした教育を行なっていきたい」と話している。

【写真㊤は左から宮沢理事長、教諭の野口さん、橋本さん、鈴木園長　写真㊦は小高い丘の上に建つ富田幼稚園】