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本宮方式映画教室運動を後世に ゆかりの映画上映

「本宮の映画文化を継承する会」副代表・鈴木福太郎さん

【プロフィル】 1955年生まれ。福島県安達郡大玉村出身。本宮小、本宮一中、県立安達高、拓殖大政経学部卒。大学在学中に演劇研究会「筍」に在籍。もとみや青年会議所9代理事長。2005年から丸井運送代表取締役
本宮町(現本宮市)を舞台に1965(昭和40)年に製作された映画「こころの山脈」。青少年に有害とされる映画に対し、優れた映画を育てようと始まった本宮方式映画教室運動の中核となった名作だが、8月24、25の両日、「こころの山脈」や、もとみや青年会議所が中心となり制作した「秋桜(コスモス)」など7作品が上映される。
 本宮を舞台にして作られた映画、一般公募作品などを上映する「カナリヤ映画祭」を前に、「本宮の映画文化を継承する会」副代表を務める鈴木福太郎さん(57)に同映画祭と、映画を通した地域活動などについて聞いた。
 鈴木さんは「こころの山脈」に生徒役として出演し、「秋桜」ではもとみや青年会議所の理事長として制作に携わった。


 ―第1回「カナリヤ映画祭」を開催することになったきっかけは。

 「本宮には素晴らしい映画の歴史があり、それを若い世代に伝えていくためにゆかりの映画祭を開くことにした。小学生当時、本宮方式映画教室に参加したメンバーで今年、『本宮の映画文化を継承する会』を設立した」
 「映画教室で中心になって活動していた『青いえんぴつの会』の本田文子さんが、『こころの山脈』の版権を継承する会に譲ってくれることになり、この機会に本宮で製作した映画を皆さんに楽しんでいただこうと、今回の映画祭につながった」

 ―「こころの山脈」を、今回の映画祭を通して若い世代にどのように継承していくか。

 「映画祭のタイトルの『カナリヤ』は、『こころの山脈』の主人公のセリフから取ったもの。映画祭を通じて、子どもたちが故郷の映画文化を知ってくれれば、将来また地元を舞台にした映画を作ってくれるかもしれない」
 「映画祭ではパネルディスカッションもあり、これらの遺産をどのように継承していくかを、皆さんとともに考えていきたい。映画祭は今回初めての開催となるが、今後も毎年続けていきたい」

 ―もとみや青年会議所が中心となって製作した映画「秋桜」の思い出は。

 「安達太良山をバックに、コスモスの咲く川沿いを主人公が歩くシーンがあり、100㍍にわたって土手にコスモスを植えた。撮影の半月前に猪苗代町から取り寄せた苗を植え、毎日水をやり、育てた思い出がある。撮影当日まで美しい状態を保つのには苦労したが、印象的なシーンを撮影することができた」
 「地域のことを知りたいという出演者からの希望で、地元の名所や史跡を案内したのも良い思い出になった」

 ―本宮市に住む被災者と、映画祭を通した交流はできないか。

 「本宮市内の仮設住宅には、浪江町の被災者の方が生活している。今回の映画祭では、浪江高校美術部の生徒の作品も一般公募の部で上映する。映画を通して自然に地域に馴染んでくれればと思っている」

 ―震災前から、県内には映画ロケ誘致で地域活性化を進めようという動きがあった。本宮市のほかにも映画による地域おこしを進めている市町村があるが、そうした地域との連携も図れるのではないか。

 「県内を舞台にした映画は数多くあるが、町(当時)を上げて制作に取り組んでいるという点では、桑折町を舞台に現在制作が進められている「物置のピアノ」が、本宮と同じ方式だと思う。制作に際しては、継承する会も様々な形で協力してきた。今後も連携して活動していきたい」
                 ◇
 カナリヤ映画祭は、24日は午前10時、25日は午前9時30分から、本宮市のサンライズもとみやで開かれる。入場無料。問い合わせは、サウンド杉(電話0243-33-4844)へ。

 当時の本宮町では、1956(昭和31)年から「本宮方式映画教室」という町を挙げた運動を実施してきた。子どもたちに正しく見つめ、情操豊かな人になってほしいと願う、母親たちが中心となって繰り広げられた運動で、64年までに160本以上の映画が上映され、児童、生徒らが鑑賞した。
 この流れをくんで、65年には、本宮方式映画製作の会が近代映画協会の協力を得て、映画「こころの山脈」を制作した。本宮町に赴任してきた教師と、子どもたち心温まる交流を描いた作品は、山岡久乃さん、宇野重吉さん、吉行和子さんらとともに、生徒役として本宮小の児童も出演。
 当時は町を上げての映画作りとなった。町民が資金を調達し、地元を舞台とした映画を作る画期的な手法は「本宮方式」と呼ばれるようになった。
 この時出演した生徒たちが96(平成8)年、再び映画制作に取り組んだ。もとみや青年会議所が中心となり制作した「秋桜」は同市を舞台に、HIV(エイズ)に感染した少女が偏見と戦いながら強く生きてゆくさまを描いている。

 今回の映画祭では、これら2作品に加え、映画教室で上映された3作品と、一般公募の4作品が上映される。

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