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福島からの発信

「廃炉、除染、賠償は東電の責任で」 福島復興本社代表が郡山で講演

東京電力副社長で福島復興本社代表の石崎芳行氏(59)は2月27日、郡山市の異業種交流団体MBA21のセミナー例会で講演し、爆発事故を引き起こした福島第一原子力発電所の現状と福島復興本社の取り組みについて語った。
 石崎代表は、冷温停止状態にある1~4号機の循環注水冷却システムと放射性物質放出の現状、港湾内海水中の放射性物質濃度低減への主な取り組み、4号機原子炉建屋の健全性確認、同機使用済み燃料プール底部の補強とプールからの燃料(新燃料、使用済み燃料1535体)の取り出し計画などを中長期ロードマップに沿って説明した。
 燃料の取り出しは、計画を1カ月前倒しし、今年11月から開始するとした。
 福島復興の取り組みは①雇用創出②労務関係処理業務の浜通り地域への移転③世界最新鋭の石炭火力発電所の設置④Jヴィレッジの復興を挙げた。
 除染と復興推進では、除染専門技術者の派遣を100人から300人に増強。復興推進活動は役員、社員の年間10万人動員体制で進めるとした。
 また、賠償や除染業務にあたる職員を500人程度増やし、4000人体制にするとしている。
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 会員からの質疑もあった。福島復興本社の登記上に関しては「登記はしておらず、決済は東京本社が持つ」と答えた。経営面で3つのカンパニー制を設け、コストダウンを図っていく点では「金融機関から出資を引き上げられる懸念もあり、3期連続赤字は許されない」とした。
また、民事再生の話が出ていることに触れ、「廃炉、除染、賠償をやるのは東電しかない。長い年月をかけても責任をまっとうするのがベター」と述べた。
 

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